治療院さんがホームページの成果が出ない原因を調べるときの3つの方法

武士金谷

2015年8月12日

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著者:集客コンサルタント 金谷 武士

治療院さんがホームページの成果が出ない原因を調べるときの3つの方法

 

治療家Aさん
「半年前にホームページを作ったけど全然集客できないし、なんでだろう」

ホームページのことをかじってる友人B
「そら、今スマホサイトで見ている人が多いのにそのホームページスマホ化できてないやん。だから見てる人も文字小さいし見ると辞めてるんやとおもうで」

治療家Aさん
「あー、確かにそれが原因やとおもうわ。よし、スマホサイト作ろう」

治療家仲間C
「うちは◯ツ◯キさんにPPC広告依頼したらそこから集客が増えたで」

治療家Aさん
「えっ、そうなん。じゃあおれのところも◯ツ◯キさんにPPC広告頼もう」

って今、治療家Aさんは恐ろしい判断をしようとしています。

施策を決めるときは分析後仮説を立ててから

せっかく費用をかけてホームページをつくったのに集客できなかったら凹みますよね。
だからといって周りの情報を鵜呑みにしてスマホサイト作ったり、PPC広告に出稿してみたりすると失敗します。

ホームページで成果がでないときにまず行ってほしいのはスマホサイトを作ることでもなくPPC広告を出すことでもありません。

「成果がでない原因を探すことです」

治療のときに原因を無視して施術しても改善しませんよね?
ホームページも一緒です。成果がでない場合には必ずどこかに原因があります。

今回はホームページの成果がでないときに原因を突き止める3つの方法をご紹介します。

1.GoogleAnalyticsでアクセス数を調べる

上の例の治療家仲間CさんがPPC広告で成果が上がったのは成果が出ない原因がアクセス数の少なさにあったからです。
治療家Aさんのホームページの成果が出ない原因がアクセス数の少なさにあるならPPC広告に出稿するという判断は適切かとは思いますが、まずはそれをしらべてみましょう。

GoogleAnalyticsで1ヶ月のアクセス数を確認

GoogleAnalyticsので1ヶ月間がアクセスを確認し、そのセッション数を見てみてください。
セッション数をみるにはユーザー→サマリーで表示されます。

セッション数とは何回ホームページが見られているかという数字です。

もし、ここの数字が月間300以下とかだとしたら明らかにアクセスが少ないと言えるでしょう。

アクセスがある程度ないと判断できない

ある程度アクセスががないことにはそのホームページが成果がでるホームページなのかどうかわかりません。1つの目安として最初は月間800〜1000回を目指してそれでも成果が出ない場合は他の原因を疑ってください。

経験上、800〜1000回のセッション数のときの来院率は1%〜2%です。

ですからアクセスがそもそも少なくて成果が上がっていない可能性があるのであればまずはPPC広告など短期的にアクセスを増やすことのできるもので集中的にアクセスを増やした方が良いかと思います。

2.GoogleAnalyticsでアクセスの質を知る

セッション数が800〜1000回のときの来院率は1%〜2%だと言いましたがこれはあくまでアクセスの質がよかった場合です。
いくらアクセスが多くてもそもそもターゲットとは関係ない人たちが見ていたとしたら成果につながるわけがありません。

そのためにもそのアクセスの質を知ることが重要です。

流入経路を調べる

流入経路とは何を経由して(検索エンジンなのかSNS経由なのか)ホームページに辿りついたかということです。
集客→チャネル で見ることできます。

あなたのサイトはどの項目が多いですか?

Direct

Directは通常、URLを直接入力したり、QRコードでのアクセスです。ここがあまり多くなることは少ないのですが、万が一、大半のアクセスがこのDirectの場合はGoogleAnalyticsが正しく設置されていないか、サイト上の問題が考えられるため制作された業者にお問い合わせください。

Reffaral

ここは外部のサイトからのアクセスです。エキテンやその他ポータルサイトに登録している場合このサイトからURLをクリックしてホームページに訪れた場合はここのアクセス数が増えます。
そんなにポータルサイトに登録していないのにここが以上に多い場合は海外からのスパムアクセスの可能性があります。その場合は人間が見ているアクセスではありませんので、増えても意味がありません。

Organic

ここが非常に重要です。これは検索エンジンからのアクセスを意味します。ここが少ない場合は検索エンジンの対策が必要ですが、逆にここが多いのに成果が上がっていない場合は次にキーワードを見てみてください。

Paid Search

ここはPPC広告をやっている場合のアクセスです。PPC広告をやっていない人にはこの部分は出てきません。逆にPPC広告をやっているのにここにPaid Searchと出てこない人は恐らく、PPC広告側で適切に設定ができていなく、Organicとしてカウントされてしまっている可能性があります。
そのままだとOrganicの数値がわからないため正しい分析をすることができません。そんな方は一度PPC広告を委託している業者さんにお問い合わせ下さい。

Social

ここはFacebookやTwitterなどのソーシャルネットワーク(SNS)からのアクセスです。Socialが表示されていない人はSNSからのアクセスが全くないということです。
SNSは無料で情報発信できるものなので、時間的に余力がある人には是非活用していただきたい媒体です。

自然検索の質を確認する

キャンペーン→オーガニック検索

Organicをクリックするとどんなキーワードで検索してたどり着いかがわかります。おそらく一番多いのが(not provaite)という表示だと思いますがこれはGoogleの今の仕様でどんなキーワードで調べてのかがわからないようになっています。
そのためここに出てくるキーワードはすべてyahooで検索したものと思ってください。

ここに並んでいるキーワードの中に「地域名 業種」「地域名 症状」といったキーワードが少ない場合はもしかしたらあなたの治療院のある地域の方じゃない方ばかりが見ているのかもしれません。

よくあるのは治療院名で探している人ばかりだったってことです。ホームページはあなたの治療院を知らない人にアプローチできるということが最大のメリットです。治療院名で探している人はすでにあなたの治療院を知っている人ということになります。

この場合は「地域名 業種」「地域名 症状」でSEOを行うという施策の選択肢がでてきます。

検索された地域を調べる

ユーザー→地域→地域→市区町村

検索されている地域を見てみてください。

ここを見てあなたの治療院の商圏の方がどのくらいか確認します。(正確ではない部分もあるので参考程度に)
明らかに商圏外から見てる場合は当然成果につながりにくいアクセスだとわかります

3.スマホでのアクセスの状況を見る

ユーザー→モバイル→サマリー

スマホでアクセスされている割合を確認します。

スマホでアクセスされている割合がかなり多いのにもかかわらず、スマホサイトかされていないのであれば、当然された方が良いです。ただ、スマホでのアクセスの割合を見ただけではスマホサイト化していないから集客できていない化どうかはわかりません。

スマホのトップの直帰率と滞在時間

直帰率とはトップページしか見ずに閲覧を終了した人の率です。
一般的に直帰率が高いということは「興味を示してもらえなかった」ことと言えます。(例外もあります)

滞在時間はどのくらいそのサイトに滞在したかを表します。
直帰率も低くて滞在時間が長いということは興味を示しているということになります。

これが直帰率があまりにも低く、滞在時間も短い場合はスマホ最適化していないことによる弊害かもしれません。

全体の直帰率と滞在時間をみてもあまり意味がない

ただ、注意すべきなのは全体の直帰率と滞在時間をみてもあまり意味がありません。

なぜなら、例えばブログをやっている場合ですと、アクセスの質はどうしても低くなりがちですから、直帰率や滞在時間は短くなります。そのため、そういったアクセスを増やすページ(コンテンツページ)と集客につなげるためのページ(セリングページ)の数値はわけるべきだからです。

成果がでない理由は人ぞれぞれ

あなたのホームページが成果がでなのと他院が成果がでないことは同じ原因ではありません。
他院がうまくいった施策が自院でうまくいくかどうかというとまた別の問題です。

大切なのは自院のサイトがなぜ成果がでないのか分析をして仮説を立てることです。

流行りの集客に流れずに本当に必要な集客施策にお金を投入するようにしてくださいね。