あなたは新規患者さんが来院された経路を伺っていますか?
ホームページから来たのか、紹介なのか、通りすがりなのか、チラシなのか。
効果測定のために最低限これは聞いておきたいところです。
さらにはホームページで来院した方であれば、スマホで見たのか、パソコンで見たのか。
どんなキーワードで検索したのか。
当然そういった内容は聞いておくべきなのですが、実はもっと大切なことがあるんです。
必ず新規患者さんに聞いてもらっていること
アツメキもクライアントさんの成果を毎月伺っていますが、その中でも成果が特に多い一部のクライアントさんから順番に単純に成果数以外にもあることを患者さんに聞いてもらうことにしています。
それは、
「何が決め手になって来院しましたか?」
です。
意外と皆さんそれを徹底して聞けていません。
実際にデータを取ってみると「近かったから」「なんとなく治してくれそう」「初回が安かったから」「◯◯の専門だったから」などといった意見がありますが、圧倒的に多いのが「患者さんの声を見て」です。
患者さんの声を取らないといけないという漠然とした理由はどなたにもあったと思いますが、それをデータとして数値化するとより明確に患者さんの声の重要性に気がつきます。
だからといってとにかく患者さんの声を数集めれば良いわけじゃないですよね。
時々、クライアントさんから送られてくる患者さんの声が
「良かったです」「おすすめです」
みたいな一言二言で終わっているものがほとんどだったりします。
声を見て来院される方は「私と同じような症状で悩んでいた方がここで改善したんだ」というのをみて安心して来院に至るわけです。
ですから、当然共感が得られる声であればあるほど良いですし、その声がどのくらい信用できるものなのかがわかるともっと良いですよね。
患者さんの声にも段階がある
時々治療家さんの中には「患者さんの声なんて載せたって嘘くさいでしょ」って言われる方がいらっしゃいますが、きっと患者さんの立場になったことがないのだと思います。
インターネットという比較的信用度の低い情報で、いかに魅力を伝えるのか?患者さんの声をほど確かなものはないと私は思います。
その患者さんの声が嘘の声なのか、本当に改善して喜んでもらって書いた声なのかは誰か見てもわかるはずです。
その患者さんの声にも取りやすさの段階があります。
テキストのみの声
これは一番取りやすいですよね。正直誰が書いたものかすらわかりません。それでもないよりはあったほうがいいのでどんどん取っていってください。
写真つき、顔伏せ
テキストよりは写真があったほうが断然見た目もいいですし、信憑性も増すと思います。
写真NGだったので手書きの声だけもらいましたっていう方がいますが、その場合「顔をホワイトボードで隠してもらってもいいので」と提案されていますか?多くの方が写真が嫌なのではなくて顔が出て特定されるのが嫌なんです。
顔が隠れていてもこの人が書いたんだというものが証明できる材料になりますよね。
写真、顔出し
顔を隠されるより、顔や名前が出ていて、さらに声があるとより信憑性が増しますよね。
本当に悩んでいて改善されたのであればこころよく引き受けてくれるはずです。逆に先生のほうが自信なさげに申し訳なさそうに言っていると断られてしまう可能性があるので、皆さん当たり前のようにやっているかのようにお願いすると良いでしょう。
治療院内に声と写真を貼り出しておくことも大切です。
みんな当たり前のように写真を撮っているんだという印象をもたらします。
動画
写真よりもかなりハードルは上がりますが、動画でその人自身の声でおすすめしてもらったり、対談形式で来院する前と後でどのように変わったのかを話してもらうという方法があります。動画をすべて再生する人は少ないですが、動画で喜びを伝えてる人がいるんだという事実を知ってもらうだけでも全然違います。
まずはハードルの高い動画から提案する
患者さん声をお願いしても断られてしまう。という方はハードルの高い動画からお願いしてみてください。
「ドア イン ザ フェイス」という営業手法を聞いたことがあるかたもいらっしゃるかと思います。
私が昔、高額商品の営業をしていたときによく使っていた手法ですが、20万円の商品を買ってほしいとおもったら、必ず提案する商品を100万くらいのものを提案します。
これは買ってもらえなくても仕方がないとおもう商品です。
でも、クロージングして、断られてしまったときに、
「実はこっちに20万円だけど、すごいいいものがあるので今日はこちらにしておきましょうか?」とすすめます。
お客さんは一度、断った手前2度は断りにくいというのと、100万円の商品を勧められたあと20万円の商品を勧められると安く感じてしまうから買ってしまう。
という話です。
これを患者さんの声に置き換えると、まずはハードルの高い動画からお願いして、断られたら次の写真付きの声をお願いして、それでもダメなら「顔はでないので」と依頼してする。という手順で声を取るようにしてください。
「顔は写さないので、大丈夫だから、すぐ終わるから」
そんなシチュエーションを男性は良く見ているはずなので得意でしょう。
症状のページがある場合は必ずその症状の声をいれる
それから重要なのは症状のページがあるホームページは必ずその症状の声を入れるようにしてください。
腰痛のページを見ているのに肩こりの声が入っていたり、脊柱管狭窄症のページなのにぎっくり腰の声が入っていたりするホームページを良く見かけます。
珍しい症状ほど声を取ることは難しいですが、そういう患者さんにこそ自分と同じ声が掲載されているというのが来院動機になります。
今日から新患さんに聞いてみよう
明日からと書こうと思いましたが、ある治療院さんのスタッフルームに「明日やろうはバカヤロー」って書いてあったことを思い出したので、今日からにしました。今日から新患さんに「当院のホームページのどこが決め手になったのですか?」と聞いて見てください。
患者さんの声の重要性がわかると思います。
この次は「患者さんの声のさらにその先、声の向こう側」について考えてみようと思います。