整体・整骨院は稼いでる先生は稼いでおられますが、一般的に見ると規模感はスモールビジネスです。ある友人に治療院専門でビジネスをやってると言うと「ニッチやね~」と言われるぐらいですから、世間ではそういう認識なんだと思います。
さて、スモールなビジネスですからやるべきことを早く明確にして、目標に向かって最短で動く計画を立て、あとは愚直にやり続けるというのが上手くいくためのセオリーであります。
僕ら集客コンサルタントもそういう方向で道筋を立てて、進めていこうとするのですが、思わぬところで足止めがあったりします。
それは一緒に集客していこうと心を交わした(はずの)先生自身だったりするんですね。
集客支援を求めていながら依頼されることが作業代行に
多くの治療院の先生は「指示通りやってもらうだけ」の作業代行屋は望んでいないはずです。よほど集客に長けた先生であれば別なのでしょうが、おそらくそれは少数派でしょう。
ですから基本的に僕ら集客コンサルタントが主導で、ホームページや広告戦略を立てていき、先生の合意をいただきながら進めていきます。こういう風に前向きに集客に向かって進んでる段階で先生から
「こんな方向性がいい」「この強みは打ち出したい」という要望は大歓迎です。
もちろん、納品後も継続して方向性や目標に向かっての施策の話を進めていきますが、先ほど言った足止めになるセリフが先生から飛んできます。
「ここのボタンの色は青いほうがいいじゃないですか?押されないと思う」
「電話番号の文字がぴょこぴょこ動かせて欲しい。多分その方が目立つんで」
先生の想いは分かります。より良くして集客に結び付けたい、反応を良くしたいという一心だと思うのです。
確かにホームページはちょっとした修正で反応がグッと良くなったりすることはありますし、正直やってみないとわからないこともたくさんあります。
しかし、僕らもプロです。都度これがベストだと思うものを提案していますから、「はい、わかりました」とは言わず、きっちりこちらの制作意図をお伝えします。
ですが、この一言でひっくり返されます。
「一回変更したものを見てみたいんです」
きっちり回答した上で強くこういう風に出られると、さすがに無下にはできません。まぁでもこれくらいはよくあることなんです。自分のホームページなのですからこだわりが出るもの当たり前かもしれません。
問題は、こういうやりとりがずっと続いて一向に集客の話が出来ないという状態になることです。気がつけば、一ヶ月こういう修正をずっとやっていた…となると、何のためにホームページを作ってるのかわかりません。
その上で「今月患者さんが思っているより来てないんですけど…」と言われたら、「いやいやいや…いやいや!先生!ちょっと待って下さいよ!」って話になります。
※小心者につき、これを言うには結構力が入ります。
細部にこだわるよりも全体を見て下さい
ホームページは色んな要素の総合評価です。デザイン的な要素ももちろん含まれますが、主となるのは患者さんのほしい情報がそこにあるかどうかです。そこに院が選ばれる理由があるわけですから、それを僕らはああでもないこうでもないと思案を巡らせています
そもそもホームページは色んな人が見ます。十人十色という言葉があるように、ホームページの評価も人それぞれ。誰が見ても100点のホームページなんてあり得ません。70~80点ぐらいの平均的に評価されるレベルであれば、集客は可能です。
極端な話をすれば、デザインが大したこと無くても患者さんが「ここに行きたい!」という情報があれば、来院されます。こういう仕事をしていると、時々自作でホームページを作られる先生がいて、デザインは到底僕らプロが作ったものよりかは遥かに劣っています。(直球ですみません、ホントに)
ただ、患者さんのほしい情報をキャッチする力が抜群で、ホームページからガツガツ来院があるんですよね。
こういう例があるように、本来力を入れるべきは「患者さんの欲しい情報は何なのか?」なんですよ。ボタンの色にこだわるのは集客してからにするべきなんです。
細部ばかりに目を向けず、もっと全体に目を向けて一緒に集客できるように進めていく、それが理想です。でも細部が気になるから、知らない間に集客支援が作業代行になってしまっている、という図式です。
弊社の役割は集客支援です。もちろん集客のための作業はしますが、先生の細部のこだわりを実現するための作業代行屋ではありません。
細かい話はあとにして、先に集客していきましょうよ先生
こだわりがあるのは分かります。でも、こだわるのは自分の強みだったり方向性にして下さい。もしかして方向性や強みがよくわからないから、とりあえず気がついたことは言おうなんて思ってませんよね?
もしわからないなら、僕らにそこを相談して下さい。先生の強みを代わりに代弁することはできませんが、ヒントになるような事は言えると思います。そこに僕らの存在価値があるんですから。
単純作業させてちゃもったいないですよ。上手く使って下さい、先生。